Kartin Lab

アスペルガーとハスキーとガーデナーが織りなすB型な日々

絆創膏

 

私は専業主婦に育てられ、身近に働くママはいなかった

だから、フルタイムで共働きという生活を体験してみたかった

だけど、実際にやってみると24時間では回らない

なぜ? なぜ? なぜ?

 

母は夕食の支度を午後3時から始めていたが

子持ちの共働きなら30分から1時間以内でご飯を作って食べさせなければ

子供の睡眠時間を確保できない

保育園からの洗濯物を洗濯機に突っ込み、ふろを沸かし、食事を作りながら

子供の様子を目の端に入れておく

これらがほぼ同時進行

 

こうなったら合理的に手を抜いて生き抜くしかない

 

洋服は同じものを3セット用意した

女子力ゼロだけど

これならゲポされようが、抱っこで子供の靴の泥んこを付けられようが

上下の組み合わせがずれることはない

メニューは鍋一つで出来る中華を中心に

5日間のサイクルを作る

1日30品目達成のため、ゴハンに16穀を投入

今やろうと思ってたと言われないよう食洗器も導入

 

それでも問題は旦那

旦那はなぜか育児ノイローゼ

頼るだけ無駄と割り切り、息を止め、高速で洗濯物を干した深夜の孤独

家族がいても孤独って一体何?

結婚って何?

精神は般若寸前

体は定期入れさえ重いと感じるほどの倦怠感

そんな私に向けて発せられた旦那からの言葉は

「ねぇ、それで大丈夫なの?」

私の育児に不満があるときの決め台詞

育児ノイローゼの旦那からの注文は増える一方

遂に私の体が悲鳴を上げ、生まれて初めての喘息になり、ろっ骨が折れた

咳は止まらないのに、息が止まる

必死で息を吸う

子供に心配を掛けないように無理やり笑顔を作りながら

旦那に向かって息ができないサインを送るが旦那はKY、空気なんて読めない

今でも、子供と一緒に笑っている旦那の横で窒息死したほうが

彼の為だったかもしれないとさえ思う

 

幸い痰は切れ、息は出来たけど

悔しくて、悔しくて、部屋の隅にうずくまってこっそり泣いた

だって、涙を見せたってその意味さえ分からない

見せたら余計に辛くなる

「なんで泣いてるの?」

といわれるのがオチだもの

 

そんな傷心の私の膝に子供が乗ってきた

そして、私の唇に指をあて

「お母さん、お口に絆創膏を貼ったら治る?」

 

あぁ、さっき死ななくて良かった・・・

 

喘息のお口に絆創膏を貼られたら死んじゃうけど

その気持ちだけでお母さんは生きられる!

 

きっと世のお母さんたちは

どこにも売ってない、お金を積んでも買えない、素敵な宝石を子供から貰って

今日も明日も明後日も

必死で家事と育児を同時進行していくんだろう

 

そして、これからのテレワークなお父さんたちも・・・ファイト!

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by オリックスグループ