Kartin Lab

アスペルガーとハスキーとガーデナーが織りなすB型な日々

黒い雨

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井伏鱒二の作品を夏休みの課題として読み始めたアスペ2号

国語の教科書で2学期から始まる単元だそうだ

裁判があり、ちょっとタイムリーだったので、図書館でも借りるには順番待ち

という状況でした

 

読書は得意だから軽い読み物なら3時間で読めるを自慢していた

だから、井伏鱒二も3日で読破できると算段したいた

が!

「どぜう」と書いて「どじょう」と読む的な時代の作品にただいま苦戦中

3時間で18ページ・・・

夏休みはあと何日だったっけ???

 

 

私は私で「おらおらで ひとりいぐも」を読み始めている

同時進行で4冊読んでいるから、なかなか進まない

昼間真剣に読むのはマルクス・ガブリエルの哲学書

電車の中では今は「大河の一滴

寝る前に「おらおらで ひとりいぐも」

時々気が向いたら「僕たちは宇宙のことぜんぜんわからない」

 

おらおら・・・は「アルジャーノンに花束を」の始めの辺りの

主人公が不自由な言葉で話しかけてくるところに、方言が似ている

それプラス、「舟を編む」のような言語帯域(ルビが多い)で語る

よって、どんどん引き込まれるけれど、読み進めるには慣れが必要

まぁ「黒い雨」よりはずっと読みやすいか

 

 

マルクス・ガブリエルはもう、入っちゃってるというか、天才というか・・・

話したいことがあり過ぎるというか、私の知能が低すぎるというか・・・

「要するに」と説明を始めるが「それ、説明になってない」という感じ

人類の尽きることのない欲望が問題の根源だというのは分かったけどね

私の4歳の娘でもわかることって言われちゃうと悲しい😢

 

大河の一滴」の言いたいことはわかるし、大切なことだとも思う

だけど、あまりに科学を蔑ろにしている感があり、時々腹が立つ

なので、超科学的な?「僕たちは宇宙のことぜんぜんわかってない」で中和する

あるいは「具体と抽象」なんていうのでもでもいい

感情と切り離し、中和しないと読み進められない

だけど、多くの人はこういう語り口のほうが伝わるというか入ってくるのだろう

そう思いながら、参考にしている

 

 で、考えてしまうのは原爆のこと

私には到底分からないであろう大きな問題

だって、核抑止力のお陰で現在の世界の緊張感は保たれている

これが真実

 

私が小学生の時の社会科見学で東京電力原発をクリーンな発電と説明した

当時の私は今よりもっとおバカさんだから、それが何の話か理解していなかった

東日本で事故が起こり、あぁ、あの時のクリーンなエネルギーって

そうだったのか、これのことだったんだ!

だけど、ぜんぜんクリーンじゃないみたいだけど??

 と、数十年の歳月を経て繋がったという始末(繋がらないよりは良かったけど)

 

原発がクリーンだから発電手段として採用されている・・・

そんなことを信じるほど、もう心は清くない

核技術の温存のためだってことは、私でも知っている事実

 

核爆弾を作れない日本は原発輸出という外交戦略を取る

それでロシアや中国に勝っているか?

というと、微妙な力加減なのはちょっと残念

 

外交というのは常に戦争なのだと、アスペ1号・2号の弁

中国の報道官の言葉の丁寧さと嫌味のキツさ

あれが、戦争なのだという

どう考えても、日本人には「それ、屁理屈でしょ!」としか感じられない

あの、会見が戦争

あの言葉の戦争で上手に立ち居振る舞うことが

実際に爆弾が降ってくることを押しとどめているという

 

「ふーん、そうなんだ」

 

親世代の私がこれじゃダメと思う

だけど「私たち戦争のことぜんぜんわからない」・・・これが真実

 

空襲を知る親に育てられ、その悲惨さを知っていても、それだけで平和は保てない

ということになる

 

ならば、何を知ったら平和に貢献できるのか

 

アスペ2号はインターナショナルバカロレアという教育カリキュラムを受けている

これは世界中どこでも同じ基準で教育が受けられるようにという理念で作られた

だけど今、バカロレアと肩を並べる教育カリキュラムが続々と出てきている

互換性はあるようだけど

結局のところ

自国の民は自国の教育カリキュラムで育てることが必要となっている

これも真実

 

自国の民を自国の教育カリキュラムで・・・

これが意味するところは

平和の維持とは少し違うところに重きが置かれているということ

黒塗り教科書ほど偏ってはいないにしろ、やっていることは同じ可能性が高い

 

こう考えてみると

牙もないのに凶暴な人間が平和に暮らすには

とてつもない叡智が必要なのだとわかる

 

で、教養のない私如きに何ができるのだろう?

 

ある人が言っていた

戦争の原因には貧困、飢餓、水、宗教がある

少なくとも、宗教に関しては緩~くすべてを受け入れている日本

これはとても素晴らしい感性

八百万の神という観念が世界を平和にするキーワードだと

だから世界における日本人の発言力を高めることが必須だと

 

アンケートで「どちらともいえない30%」の日本ではいけないってことだろうか?

 

電話アンケートに

「その質問、意味が無いよね。質問するならもっと具体的にしてよ」

「はい、いいえ、分からないの3つしか答えがないっておかしいでしょ」

「私はこう考えているの、この考えは何処に入るの?」

そういって噛みついてみた

いい歳してってアスペ1号に言われたけど、大切なことだったかもしれない

 

最近は0120から始まる電話には出ない

勧誘されるのも、くだらない質問されるのも嫌だから

でも、それがダメなのかもしれない・・・反省します

 

さて「黒い雨」を読んでアスペ2号はどんな意見をするだろう

ドキュメンタリーとしては優秀だけど、

じゃあこれからどうしたらよいか

そういう示唆はされていないのよね!

とでも吐き捨てるのだろうか?