時代を超えて
テレビで紹介されているのを見て「うちの子にそっくり!」
そう思った翌日には、山口県のアンテナショップへはせ参じておりました
作者によってお顔が少しずつ違うので、どれが一番娘に似ているかと
アレコレ見て回り、そして選んだのがこちらでした
今、冷静に見直してみると、それほど似てないかも???
口癖は「うちの子天才!」と自ら言い張る親バカ振りはこのころからだったようです
昨日の真多呂のお人形の話にはまだ続きがありました
愛子様に作ったお雛様と同じものが展示されていて
そのお雛様のお着物の柄に注目してほしいとお願いされました
そして、良~く眺めて気が付きました
お着物の柄は織物の柄ではなく、木目込みで作り上げたものだったのです
老夫婦と花、恐らくお印のお花なのでしょう
それらが、一つひとつ色の違う布で木目込まれている・・・超絶技巧!
「末長いお幸せを祈る柄なんだよ」
そう話すお顔が、ほころんじゃって、まるでご自分の孫の話をするかの様で・・・
もう引退なさったようですけれど、忘れられない人の一人です
世代交代によってお店の雰囲気はずいぶんと変わりました
それも、生き残るための致し方ない選択なのでしょう
冠に家紋が入ったり、まつげが生えたり・・・
お人形業界もあの手この手で生き残りを懸けている中
真多呂は江戸時代からほとんど変わらぬ姿を留めています
留めたままで生き残る・・・とんでもなく重い責任を引き継いだ
後継者の苦悩が、お店の中に充満していたように感じました
親の仕事を継ぐことの難しさは私も知っています
でも、何にも縛られない自由も、実は辛いことだと知っています
2段飛び越し、突然後継者になったからこそ分かります
真多呂さんファイト!
勝手に応援させていただきます
今週のお題「雛祭り」