Kartin Lab

アスペルガーとハスキーとガーデナーが織りなすB型な日々

#生きるスキル

#生きるスキル

 

災害発生時、発達障害の家族を連れて避難所で生活するのは恐らくキツイ

1日、2日なら大丈夫でも、1週間、1か月と長くなるとたぶん無理

一番困るのは服用している特殊な薬

お薬手帳を持ち歩いても、特殊な薬を保管しているのは病院近くの薬局くらい

 

薬が切れたら、アスペ1号は油の切れたポンコツロボットに

動かないと思ったら、突然、電気信号が流れて走り出すような

ほぼマンガみたいな状態になる

 

大型犬も避難所には入れない

それどころか、マンション住まいの人は避難所の利用が想定されていない

理由は避難所が足りないから

確かに・・・

 

そこで問題が勃発し、昨日は半日の言い争い

小心者のハスキーはビクビクしながら小屋の中で丸まっていた

 

災害発生時、自宅を避難所として使える状態に保たなければならない

でも、アスペ1号の部屋は生き残れたとしても

入るも、出るも、叶わない状況となるのは必然

なのに

私の注意など「あおられてんじゃねぇーよ!」と一蹴

 

首都直下、南海トラフは、今後30年という長いスパン

明日かもしれないけど、30年無事かもしれない

すると、滑り止めとか、耐震パットとか、延長コード等々は

その間に交換する必要が出てくる可能性がある

 

メンテナンスを考慮した耐震策が必須である旨をアスペ1号に理解させる

それはかなり難しい

なぜなら、彼らは偏桃体という脳の中の恐怖を司る部分が肥大

脱兎のごとく・・・という反射を生み出す脳みそが肥大

ここで気づいたあなたは勘がいい!

そうなんです

彼らは恐怖を強く感じてしまうのです

 

震災を想定して粛々と作業する・・・

ということができない

既に恐怖から逃げ出す用意が始まってしまう

見なかったことにするか、パニックを起こすか

昨日は両方

始めは見なかったことにしていたけど

しつこく注意されてパニック状態に

その後、落ち着きを取り戻し

本日、アスペ1号の部屋を覗いたら

足の踏み場が、在った!

 

薬切れになって避難所でパニックを起こすくらいなら自宅待機がベター

自宅が使えない状況にならぬよう予防措置が必要

ただし、ビル倒壊や火災は予測不可能だから、そこは賭けになる

 

この、たった三行の事柄を受け入れるのに半日

もう20歳、子供じゃない

見た目は普通の成人男子

非常時、配慮など受けられるはずもないのに・・・

 

そんな時、アスぺ1号の気持ちを落ち着けるための介助犬として

我が家のハスキーは存在する

 

動物をモフることで脳内にオキシトシンが大量に流れる

それがとっても大切らしい

科学的根拠が数字で示せないから、未だ日本では民間療法の域だけどね

 

 普段は何の役にも立たないハスキー君

ただ飯食うのは気が引けるので、来年あたりから、老人介護施設等々で

コントをご披露してみんなを笑わせようと特訓中

 

で、アスペ1号の部屋が片付いたということは

少しは介助犬、役に立ったのかな?

 

                   by かなりの防災オタクなガーデナー