Kartin Lab

アスペルガーとハスキーとガーデナーが織りなすB型な日々

鳩だって・・・

三密を避ける努力は哺乳類のみならず

鳥類にも広がっている

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鳥は鈴なりに並ぶものとばかり思っていたら・・・

小雨が降り始めて鳩も雨宿り

カサを持っていなかった私は小走りで帰路を急いでいたはずなのに

わざわざ戻って写真撮影

変なオバサン全開の行為

こうなると、もう誰にも止められない

 

今日は叔父を療養型病院へ入院させ

叔母の後見人の申請と高齢者施設への入所の同意を取り付け

ごみの分別に1時間付き合った

 

叔母は回収曜日や分別の仕方が書かれた冊子を熟読して

何度も何度もあれをこっち、これをこっちと、袋に入れたり出したりを繰り返す

まるで砂場で遊ぶ幼児のような姿でしゃがみ込む叔母

こんな状況でも自分の頭で考える行為を止めてはいけない

だけど記憶が数分しか持たない

パーキンソン病だからドーパミンの流れに問題のあったアスペ1号と同じ状況

先程正解を出したはずの袋から、再び取り出してはまた悩み出す

特段代わり映えしない分別だけど、あるところまでくると叔母は納得できたのか

「あぁ良かった」

と、満足そうに立ち上がった

その姿を見れば、この1時間も無駄じゃない

 

「一人で片付けてると寂しくなっちゃうの」

ノイズが視界に入ることが大嫌いな叔母はとにかく「捨て魔」

その捨て魔がこんなに悩みながらごみを捨てているとは思いもよらなかったし

捨てながら寂しくなってしまうというのも初耳

 

壊れていくことで鎧が脱げていき、芯の部分が見えてくる

ずっと一人が好きで、人が嫌いな人だと思っていた叔母が

実は下の兄弟のために結婚を諦めたのかもしれないことが見えてきた

亡くなった妹が今も苦しい状況下にいると心配し

療養型病院に入院した弟がいつの日か退院することを信じている

 

ボケてしまって困った存在、時間の無駄だから手を出さないで

そう思う日もあるけれど

ボケて格好がつけられなくなったからこそ見える真実がある

叔母は犠牲になったとは少しも思っていない

独身を貫いたからこそ今、辛い状況に陥っているのに

それでも兄弟を心配し続けている

 

実は介護の仕事をしている人の気持ちが良くわからなかった

壊れていく姿を見ることは結構キツイことだから

だけど、メッキが剥げ、鎧を脱ぎ、子供のように駄々をこねる

そこに、その人の歩んできた真実が見え隠れする

言葉に尽くせない重みがある

手を合わせたくなるほどの神々しさがある

始めてそう思った

 

その帰り道

非三密の写真を撮影してしまう私

私の鎧が脱げた時に残るものを想像したら

逃げ出したくなる~💦