Kartin Lab

アスペルガーとハスキーとガーデナーが織りなすB型な日々

呼び方はイッパイアッテナ

生まれた子供が喋りだすのをどこの親も楽しみにしている

私も・・・

だけど、うちの子は二歳まで話し始めなかった

寡黙にもほどがある

が、決して静かではなく

夜泣きは一晩中止まない

 

なんとなく変だな?

弟とも、甥っ子とも、友達の子とも違う

そう思いながら育てていた

 

初めて口にした言葉は「ネコ」

野良猫を指さし一言「ネコ」

ニヤンニャンでもなく、ニャンコでもなく「ネコ」

 

そうだね、ネコだね!

そう返したことが幸いしたのか、災いしたのか、今となってはわからない

その日から爆発的に喋り始めた

しかも、NHKのアナウンサーの言葉で・・・?

 

ネコ、ニャンコ、タマ・・・呼び方はイッパイアッテナ

どれが正式名称なのかわからない

文法もマチマチで正確さにかける

 

ニャンコ=幼児語

タマ=固有名詞

ネコ=正式名称

 

その違いを確認できたから俺は喋りだした、文法はアナウンサーから学んだ

 

覚えているかのようにのたまうアスペ君には参る (>_<)

 

機関銃のように喋るけど、すべては天気の話題のように流れて消えるものばかり

自分の興味のある事柄をニュースからチョイスし、そのままリピート

こちらからの問いかけはスルー

その傾向は今現在も残り、言葉のキャッチボールは苦手

 

保育士からは、お勉強ばかり教えているから生活面が成長しないと説教の日々

勉強など教えていませんと反論しても、これまたスルーされ、更なるお説教

 

オムツがとれていませんね

お箸が使えませんね

鉛筆が握れませんね

鋏が使えませんね

ボタンが留められませんね

歌が歌えませんね

みんなと一緒に遊びませんね

 

アスペルガーの診断がされるまでは針もむしろだったが、診断されたら

障害者認定を受けて喜ぶなんて、親として「不適格」呼ばわりされた

どっちに転んでも悪いのは私なのかと、悔しかったことを思い出す

 

でも今は

同じ人間でも種類はイッパイアッテナ!

製造物責任法は適用されません!

そんな風に開き直った

 

人の能力は水差し一杯の水の如し

どのコップにどのくらい注ぐかで、その人の個性は決まる

全てのコップを満タンにすることはできない

逆に、少ないコップがあるなら、溢れふれそうなコップも必ずある

溢れそうなコップを見つけられるのは、きっとそばにいる家族

 

守るだけではダメ

親はたぶん先に死ぬ

そのために出来ることは何?

嫌々でも足を開き兄弟を作る

自立できる能力を探して伸ばす

そう心に決めて20年

 

私はまだ生きているのよねぇ !(^^)!

 

             by 百まで生きて年金の元を取るのが夢のガーデナー