忘れもの

私は男女の色恋に関して、かなり疎いほうだと思う

だから、誰か教えてほしい

私がストーカーされている理由を

といっても、イケメンが私の後を追いかけてくれているわけじゃない

追いかけているのは70過ぎのデイサービス運営のじいさん

叔母のことで出掛けていくと、どこから情報をゲットしたのか

ひょっこりと現れては叔母の状況を訊ねる

余りのしつこさに恐怖さえ覚え、つい、きつめに言ってしまった

「知りうるすべてはケアマネに伝えてあります！」

そうなんです、ケアマネがその人に指示を出しているのですから

叔母の状況を知りたければ、ケアマネに尋ねるのが筋ってもんです

なのに、なぜ私を追いかけてくる？？？？

若くて魅力的だから！

って言いたいところですが、さすがにねぇ～

我が家にも鏡はありますから・・・(>_<)

忘れてしまいたいけど、またどこかで待ち伏せてやしないかと気にかかる

ずっと頭の隅っこに陣取って離れない

そのじいさんに先日こう言われたんです、ちょっと瞳を潤ませて

「彼女と僕はもう60年の付き合いだから・・・」

ということは叔母が20歳の時からのお付き合いということになる

それを聞いた時は「だから？」と思ったけれど、どうにも気になって仕方がない

で、思いついたんです

ほぼ妄想

飛躍しすぎといわれるのは承知ですが、これしか考えられないんです

あのじいさんと叔母はその昔恋人だった。

　　　　　　　　　　しかし、何かの事情で別れた！

じいさんは別の人と結婚し、叔母は独身を貫いた

自分が叔母を不幸にしたのではないか？

そんな叔母への思いが、私を付け回す原動力なのでは？

「想いの忘れ物」

そうだとしたら、叔母の転居先を教えないのは悪魔的行為かもしれない

どうにもウザくてしょうがないので知らせないつもりだったけれど

いやはや、どうすべきなのか？？

色恋にはとんと疎い私にはどうしたらよいのか分からない

誰か教えてくださいませ　

雨に濡れた芝生の上のちいさな忘れもの

12～3㎝程度しかない、ちいさな、ちいさな、靴が

雨に濡れ、寂しそうに置かれていました

昨日まではカンカン照りだったのに、忘れていった日に限って雨・・・

理不尽ですね